ご存知でない方もいらっしゃるかも知れませんが、水道や下水道というのは、たとえ個人の敷地内の上下水道工事であっても市が事業者となり運営している配水管、下水本管（道路に埋設されている管）に直結していますので、原則として各市が指定工事店として認可している業者以外は工事を行ってはいけません。個人の住宅の新築やリフォームの上下水道の配管をする場合も市への工事申請～検査まで事細かく決められております。私は、開業と同時に岩城設備として大津市・草津市・栗東市・守山市・湖南市・甲賀市の指定工事店の認可を取得しハウスメーカー様、工務店様、リフォーム会社様、不動産管理会社様等の協力会社として上下水道の申請～工事までを約１０年間させて頂きました。
売上の歩合制で給料を支払われていたリフォーム営業会社の営業マンの話なんですが、年配のお客様にトイレの水が止まらないので何とかしてほしいと頼まれただけなのに、調べずに部品がないと告げ、内装とは、かけ離れた高額なトイレの交換を契約していました。この会社からは初めての依頼だったのですが協力会社としての立場で現場に伺った私は、意見もできず心を痛めながらトイレの取付をさせて頂きました。言うまでもなく以後この会社の仕事はしていません。
下水道のマスが溢れて困っているとお客様からご依頼を頂き現場に向かってお話を聞いたところ、数日前に、電話帳で大きな広告を出している緊急対応の会社に依頼しマスの取替をすすめられ承諾され工事も完了し１５万円支払い済みとの事でした。再度詰まってしまったので私のところにご連絡頂いたのですが、私が拝見したところマスの詰まりの原因は市役所管轄になる公共マスに木の根が侵入していた為であり緊急で市役所の高圧洗浄車を手配して貰いました。勿論、お客様の料金負担はありませんでした。
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他にもこのような事例はたくさんありましたが、残念なのは殆どの会社が真面目に適正価格で商売をしているのに一部の同業者が事例のような営業方法をとっているので業界全体の印象が悪くなっていくことです。膨大な宣伝広告費や緊急対応する為の人件費などがかかっているので一概に批判はできないのですが、私たちの仕事は、お客様のご予算やご要望に合わせて快適生活をサポートしお客様に喜んで頂き報酬を頂く仕事だと思います。
このような経験から私は、自分の持っている知識と技術を正直にお客様に直接提供して喜んで頂きたいと考え数年前から下請け工事を徐々に減らし、チラシやご紹介でお客様に直接ご依頼頂き営業してきました。その時に、お客様からよくご相談されたのが、設備工事以外の仕事（クロスの貼替、外構工事、手すりの取付、バリアフリー、雨漏り・・・等）も一緒にしてほしいということでした。幸い私は、いろいろな職種を経験しており上下水道以外の資格も取得していました。
今まで他の建築現場で知り合ったその道のプロ職人も知り合いがいましたので、そのような場合も快く対応させて頂きました。商品のお客様御支給品の取付に対応させて頂いたり、工事の施工方法を検討させて頂いたりと他社ができない方法で対応させて頂きます。
今後の私の展望としましては、水まわりのリフォーム＆メンテナンスを軸として地域の皆様に頼んで良かったと心から喜んで頂けるような会社を目指し精進して行きます。
このような経緯もありお客様が悩んでおられるさまざまな住まいの困りごとに対応できるように店名をトータルサービスイワキと決めました。
私が開業した当初から、今も変わらないポリシーは、他社との価格競争には参入せず、お客様の住まいの状況確認やご予算、ご要望をお聞きした上で今のお客様にとってベストな方法を一緒に考えるということです。他社との価格競争をしない理由は、仕事の質（品質、技術の質など）がどうしても低くなってしまいお客様に最終的にご迷惑をかける恐れがあるからです。
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